トッププレーヤーが明かすマイダーツへの熱い想いやこだわり、そしてカスタマイズのポイント。そこにはダーツが上手くなるヒントが隠されているのかも!?

佐藤かす美 選手
[[Kasumi(KASUMIN)SATO]
27歳
ダーツ歴:8年
東京都出身
スポンサー:D-craft、L-style、GSD、Darts Dining marVEROUS、5stars、前嶋工業、JOYSOUND、JET、R’scompany、T.E.D co.,ltd.、Rowdies、スポーツ&カフェYOUSHA、BURGER CHOP、ASAHI!、JB’s、Footmate YAZAWA
※すべて掲載当時のものです

安定して高い実力を発揮するためのマイダーツを求める

2017シーズン、2018シーズンともにPERFECT女子の年間ランキング1位となった佐藤かす美選手が今回のゲストだ。圧倒的なパフォーマンスを発揮して年間チャンピオンを獲得した2017シーズン、そして激しいランキング争いのなか、僅差で2年連続年間女王の座を掴み取った2018シーズン。素晴らしいキャリアを重ねている佐藤選手は、いままでどのようなマイダーツを使用し、ダーツアイテムにどのような思い入れをもっているのだろうか。ここで語っていただこう。まずは、はじめてのマイダーツから。

「当時働いていた飲食店のお客様たちと一緒にダーツのあるお店に行ったのが、ソフトダーツをはじめたきっかけでした。最初はなかなか上手く投げることができなかったのですが、それでゲームに負けるのが悔しくて、次第に上手くなりたい、という気持ちが強くなったんです。そして上手くなるために練習しようと思ったとき、やはりマイダーツが欲しくなって、はじめて手に入れたのが、i9DARTS FactoryのAbilityでした」 

このダーツは、それまで使っていたハウスダーツに形状や太さが近かったことが理由で選んだという佐藤選手。その頃はダーツアイテムに関する知識はまったくなく、セッティングもダーツショップのスタッフにお任せしたそうだ。

「このバレルは1年ほど使っていたのですが、その間はあまり上手くはなりませんでしたね(笑)。そのうち、カットがなくなってきたので、次のマイダーツを買うことになりました。それがTRiNiDADのZamoraでした。このバレルは3年ほど使っていたので、かなり印象深いモデルです」

佐藤選手は、このバレルを使用している間に、次第に競技志向になっていったそうだ。

「適度な太さとテーパー、そしてグリップエリアのダブルリングカットが自分にマッチしていたので、とても気に入っていました。このZamoraを使っている間に、いま働いているダーツバーのスタッフになり、さらにダーツが好きになったんです。そして毎日投げているうちに上達して、徐々にダーツを続けるからには極めたい、という気持ちが芽生えてきました。それがPERFECTのプロ資格を取得するきっかけになりましたね」

佐藤選手がスタッフとなった東京・福生のDarts D ining marVEROUSには、佐藤選手と同期でPERFECTプロとなった藤野裕加里選手も在籍しており、当時から良きライバルだったそうだ。

「藤野選手も上手かったし、周りに上手いプレーヤーが多かったので、いい環境だったんだと思います。Zamoraは合計3セットほど使いましたね。このバレルに組み合わせるセッティングもいろいろ試して、自分のイメージに合うものを探していました」

そしてPERFECTに参戦して2大会目となる2014シーズンの第15戦で3位タイとなり、さらにモチベーションが上がったという佐藤選手。このときはS4のMeltyを使っていたという。

「ストレート形状とシャークカットの組み合わせが気に入って、2015シーズンの途中までMeltyを使っていました。その後、ヨシムラバレルズのSPARKT Y P E 1 とM I R A G ETYPE1を使っていたのですが、この間は本当に自分に合うバレルを探していた時期ですね。そして次にmmlのLEVを使うようになったのですが、この頃から安定して実力を発揮することができるようになりました」

そして、現在はD・craftのスポンサードを受け、同ブランドのマタドールを使用している佐藤選手。このマタドールを含む佐藤選手の歴代使用ダーツは下の解説でご確認いただきたい。それでは最後に、佐藤かす美選手のダーツアイテムへのこだわりを語っていただこう。

「私の場合、マイダーツやダーツアイテムに関する知識がとても多い、というわけではないのですが、自分の感覚を大切にして、マッチするものを選んでいますね。あと、周りにダーツアイテムに詳しい、信頼できる人たちがいるので、そんな人たちのアドバイスを大切にしています。同じPERFECTプロの森窪龍己選手や藤野裕加里選手をはじめ、私は本当に周りの人に恵まれていますね。とても感謝しています」

CUSTOMIZE ここがキモ!!

コンディションに合わせてシャフトのサイズを変更

佐藤選手の場合、練習時にダーツの飛びを強く意識しているという。そしてコンディションが良く、イメージどおりダーツが飛んでいるときは、シャフトのサイズは295をチョイスしている。そして295サイズを使用してイメージどおりに飛ばないときは、330サイズに変更することもあるそうだ。そのサイズの違いはわずか数ミリだが、ダーツの飛びにかなり大きな違いが出てくるケースがあるので、気になる人はぜひ試していただきたい。

ダーツケースの中身もチェック!!

オリジナルダーツバッグとKRYSTAL ONE の組み合わせ

佐藤選手はレッドのレザーが鮮やかなオリジナルのダーツバッグにダーツアイテムを収納している。マイダーツはスケルトンタイプのダーツケース、KRYSTAL ONEにドロップインし、消耗パーツやプレーヤーズカードとともにダーツバッグに入れて持ち歩いているのだ。オリジナルダーツバッグは全面にリボンが配され女子力の高さを感じさせる仕上がり。アームカバーや手肌用の特別配合ローションも欠かせないアイテムだという。

これが佐藤選手の歴代使用ダーツだ!

[Darts that KASUMIN used 01]

ダーツをはじめて数ヶ月後に、佐藤選手がはじめて手に入れたのがi9 DARTS FactoryのAbilityだ。当時はほとんどマイダーツに関する知識がなかったので、このバレルを選んだ理由は、それまで投げていたハウスダーツと同じ感覚だったからだという。

[Darts that KASUMIN used 02]

Abilityを1年ほど使った後、このバレルのカットが摩耗してきたことから次に佐藤選手が選んだのがTRiNiDADのZamoraだった。このバレルは佐藤選手にとって上達につながる重要なモデルだったそうだ。約3年の間に3セットほど使用したという。

[Darts that KASUMIN used 03]

上のZamoraを使用した後S4のMeltyを使用し、自分にどんなマイダーツが合っているのかを模索していたという佐藤選手は、次にヨシムラバレルズのSPARK TYPE1を使うようになった。このバレルは全長50mmのロングトルピード形状が特徴だ。

[Darts that KASUMIN used 04]

佐藤選手が次に使用したのは、同じくヨシムラバレルズのMIRAGE TYPE1だった。このバレルは、全長41mm、最大外径7.2mm、そして重量は18gとごくスタンダードなディメンションで、グリップエリアに採用されたシャークカットが特徴となっている。

[Darts that KASUMIN used 05]

同じPERFECTプロである森窪龍己選手が使用していたことがきっかけで、佐藤選手が次に使ったのがmmlのLEVだった。全長41mm、最大外径7.2mm、そして重量は17.5gと、MIRAGE TYPE1に近いスペックだが、カットのフィーリングは大きく異なる。

[Darts that KASUMIN used 06]

D.craftのスポンサードを受けている佐藤かす美選手が現在、使用しているのがこのマタドールだ。ストレートに近いトルピード形状が採用されており、全長42mm、最大外径7.2mm、バレル単体の重量は18.0gというスペックだ。グリップエリアには、ダブルリングカットとリングカットが巧みに組み合わされており、扱いやすさ、飛ばしやすさを意識した仕上がりとなっている。佐藤選手によると、カットがしっかり指に掛かることからリリースしやすく、毎回同じように投げられることと、素直に飛んでくれることが魅力だという。また、このバレルに組み合わされている現在のセッティングは、ティップがPremium Lippointでカラーはホワイト、シャフトはL-SHaftカーボンのロックストレートでサイズはコンディションによって295と330を使い分けている。そしてフライトは佐藤選手オリジナルモデルver.1のシャンパンフライトで、形状はスモール、カラーはレッドとなっている。

mccoy=まとめ/里見高広/一般社団法人PERFECT=写真/Darts Dining marVEROUS=取材協力
※2019年1月発売 SOFT DARTS BIBLE vol.74掲載記事を再編集したものです