トッププレーヤーが明かすマイダーツへの熱い想いやこだわり、そしてカスタマイズのポイント。そこにはダーツが上手くなるヒントが隠されているのかも!?

柿崎耀 選手
[Hikaru(HIKARU)KAKIZAKI]
24歳
ダーツ歴:8年
東京都出身
スポンサー:G’s Darts、L-Style、gram、Darts HiVe、あべ水産、DEARS、HIDE OUT 新宿店
※すべて掲載当時のものです

セオリーより大切なのは自分の感覚を信じること

2014ソフトダーツU -22トーナメントで優勝を果たし、現在はプロツアーJAPANで活躍する柿崎耀選手が今回のゲストだ。2016シーズンのプロツアーJAPANでは、STAGE 16終了時で6回のJAPAN 16入りを果たすなど、最近の活躍も光る若手実力派プレーヤーのひとりである。そんな柿崎選手は、いままでどんなマイダーツを使用し、ダーツアイテムにどのような思い入れをもっているのだろうか。ここで語っていただこう。まずは、はじめてのマイダーツから。

「学生時代、友達とアミューズメントスポットでビリヤードをやっていたのですが、その場所にたまたまダーツマシンがあって、面白そうだからと投げてみたのがソフトダーツとの出会いですね。はじめたばかりの頃はハウスダーツでしたが、すぐにマイダーツが欲しくなって、渋谷にあるダーツショップに買いに行きました。そのときはGROOVEIGHTのJIVE2を選んだのですが、完全に見た目の印象で決めましたね(笑)」 

このJIVE2を1年半ほど使用っている間に、本格的にダーツにのめり込んでいったという柿崎選手。次に使っていたMONSTERのRAPIERと、その次に使用したULTIMA DARTSの神楽EXCOREに関しては、グリップ部にこだわりがあったという。

「どちらのバレルも、グリップ部に凹みがあって、いつも同じグリップで投げることができたところが気に入って使っていましたね。この頃には、バレルやセッティングに関する興味がでてきて、暇さえあればダーツショップでいろいろなモデルを試投していました」

この頃にはすでに、ユースの大会に参戦し、好成績を収めるようになっていた柿崎選手。次に使うようになったのは、当時好きだったプレーヤーのモデルだった。

「とても楽しそうに投げながら、狙いどおりに入れまくる鈴木猛大選手のプレースタイルが大好きになって、思わずGreen RoomのBig Bandy2を買いました。好きすぎてセッティングも鈴木選手と一緒にして、投げ方もマネしていましたね。実際はあまり似せることはできませんでしたけど(笑)」

次に使用したTRiNiDADのGomez type3も、山田勇樹選手が好きなことも選んだ理由だったそうだが、投げ方に関してはマネすることはなく、自分が投げやすいフォームを意識するようになっていったそうだ。そして次に使った、同じくTRiNiDADのChavez type1を使う頃には、かなり自分なりのプレースタイルを見いだすことができるようになってきたという。

「その次に使ったCOSMODARTSのKNIGHTは、それまで使ってきたマイダーツとは、まったく異なるバレルやセッティングを思いきって試してみよう、という気持ちから選びました。ある程度使いこなすことができたのですが、自分が飛ばしたいイメージとは異なるところもあって、とても参考になったモデルですね。そして次に使った同じくCOSMO DARTSのEMPIREOは、ソフトダーツU- 22トーナメントで優勝することができた思い出深いバレルですね。プロとしての活動をスタートしたのもこのバレルからです」

その後、G’s DARTSのスポンサードを受けるようになった柿崎選手は、ついに自らのシグネチャーモデルを開発することになった。

「自分のモデルの開発にあたっては、それまで使用してきたさまざまなモデルを通じて、あらためて自分に合ったバレルとは何かを考えました。それを具現化したのがTRADIENCEシリーズです。グリップ部分が明確なことや、扱いやすい重量、そして押し出しやすさなどが特徴ですね。いま使っているシリーズ第2弾のTRADIENCE2は、TRADIENCEより全長やアウトライン、重量など細かな変更を施して、よりコントロール性能をアップさせています」 

現在使用しているTRADIENCE2を含め、柿崎選手がいままで使用してきたマイダーツの詳細は歴代使用ダーツをご覧いただくとして、ここで最後に、柿崎選手のダーツアイテムに対するこだわりをお聞きしよう。

「僕の場合、とにかくさまざまなバレルやセッティングを試し続けてきたことで、どんなマイダーツが自分に合っているのかが次第にわかるようになってきた、という感覚です。あまりセオリーや理屈で考えすぎず、自分の感覚を大切にしながらトライし続ければ、きっと自分に合ったマイダーツに出会うことができると思います」

CUSTOMIZE ここがキモ!!

フライトのカラーは明るいほうが好き!!

柿崎選手は、ビギナーの頃から一貫してフライトのカラーを明るいものにすることにこだわっている。すでに刺さっているダーツのフライトが視認しやすいことが理由で、同じターゲットを3本狙う場合は、すでに刺さっているダーツのフライトめがけて投げるイメージをもっているそうだ。実は、フライトの視認性にこだわるトッププレーヤーは少なくない。柿崎選手のようなイメージでプレーしたいなら、ぜひトライしていただきたい。

ダーツケースの中身もチェック!!

KRYSTAL ONEを用いたシンプルなパッケージング

ボディ部分が細かなスケルトンパーツで構成されているダーツケース、KRYSTAL ONEを愛用している柿崎選手。カラーはグリーンをチョイスしている。また、予備のティップやシャフトなどは専用のケースに収納し、必要最小限ながら機能的といえる、ごくシンプルなパッケージングとなっているのがポイントだ。

これが柿崎選手の歴代使用ダーツだ!

[Darts that HIKARU used 01]

柿崎選手はGROOVEIGHTのJIVE2を1年半ほど使い、次にMONSTERのRAPIERを使っていた。そしてその次に使用していたのが、ULTIMA DARTSの神楽EXCOREだった。このバレルはグリップ部に明確な凹みがあり、グリップ位置がわかりやすかったという。

[Darts that HIKARU used 02]

動画で観た鈴木猛大選手のプレーに惹かれ、購入したという次のマイダーツはGreen RoomのBig Bandy2だった。グリップしやすく、楽に飛ばせるフィーリングが好きだったという。この頃はセッティングも鈴木選手とまったく同じにしており、フォームもマネしていたという。

[Darts that HIKARU used 03]

山田勇樹選手の力みのないスローイングを意識するようになり、次に柿崎選手が選んだのがTRiNiDADのGomez type3だ。このバレルも後部に設定されたグリップエリアが明確で、押し出しやすさや柿崎選手のイメージに近い飛びが気に入っていたモデルだという。

[Darts that HIKARU used 04]

Gomez type3の次に使っていたのが、同じくTRiNiDADのChavez type1だった。このバレルも後部にグリップエリアが設定されており、どこを持てばいいのかをバレルが教えてくれるようなデザインだ。このバレルまで、グリップ位置が明確であることにこだわっていたという。

[Darts that HIKARU used 05]

いままで使ってきたマイダーツとまったく異なるバレルを使ってみたい、という思いから、次に柿崎選手が使ったのがCOSMO DARTSのKNIGHTだった。それまで、Fit Shaftのサイズはずっと3番だったが、このときは思いきって8番を使用し、フライトもスーパーシェープに変更。

[Darts that HIKARU used 06]

自分に合ったマイダーツがどんなモデルなのかを知るきっかけとなったモデルが、次に使用したCOSMO DARTSのEMPIREOだ。形状やカット、重量など、自分に合ったポイントをいくつも備えていたという。この頃、柿崎選手はCOSMO DARTSのスポンサードを受けていた。

[Darts that HIKARU used 07]

G’s DARTSのスポンサードを受け、ついに自らのシグネチャーモデルをリリースすることになった柿崎選手。いままで、さまざまなバレルを使い培ったノウハウを投入し、誕生したのがこのTRADIENCEだ。全長39.0mmのトルピード形状で、明確なグリップ部も特徴だ。

[Darts that HIKARU used 08]

現在、柿崎選手が使用しているバレルは、自らのシグネチャーモデル第2弾となるG’s DARTSのTRADIENCE2だ。前作に比べ、全長が2.0mm延長され41.0mmとなり、バレル単体の重量は0.2g増え16.0gとなった。また、前作でも定評のあったダブルリングカットと縦カットの組み合わせにより、押し出しやすさと鋭い飛び、そして安定した飛行姿勢を実現している。また、このバレルと組み合わされている現在のセッティングは、ティップがLippoint、 シャフトがL-SHaftカーボンサイレントでサイズは260、そしてフライトはL3ディンプルでカラーはパールエメラルドとなっている。また、柿崎選手はセッティング後部に重量をプラスしてバランスをとるため、シャンパンリングのなかに0.4gのタンクステンが入ったBack Balanceを使用しているのも特徴だ。

mccoy=まとめ/里見高広=写真/DEARS=取材協力
※2017年1月発売 SOFT DARTS BIBLE vol.62掲載記事を再編集したものです

SOFT DARTS BIBLE vol.62の購入はこちら!!